最近ソーラーフロンティアという社名をよく耳にするようになりました。

太陽光発電と言えば、シャープ、京セラ、東芝、パナソニックと“超”がつくほどの大手“総合”企業が業界を引っ張ってきましたが、ここ十数年の間に、“中国メーカーの台頭”や“太陽光発電に特化した企業の出現”など、“群雄割拠”の様相を呈してきました。

各メーカーが高性能、低価格の実現に向けてしのぎを削っている中で、結晶シリコン系とは異なる太陽電池モジュールで頭角を現してきた企業が、ソーラーフロンティアという企業です。

太陽光発電で先行する4社を追う新出の太陽電池メーカーで、昭和シェル系列の企業です。

ソーラーフロンティアの太陽電池

ソーラーフロンティアは“化合物系”と呼ばれる太陽電池を生産しています。

化合物系太陽電池として製品化されているものとしては、銅(Copper)・インジウム(Indium)・セレン(Selenium)を主原料とするCIS太陽電池、これに加えてガリウム(Gallium)を使用するのがCIGS太陽電池、カドミウム(Cd)とテルル(Te)を主原料とするCdTe太陽電池などがあります。

ソーラーフロンティアはこのうちのCIS太陽電池を採用しています。化合物系の太陽電池はこの何年かで注目されつつあるので、何故注目されつつあるのか、ここでソーラーフロンティアのHPに記載のあるCIS太陽電池の利点を挙げて、検証してみたいと思います。

1.高温時の出力ロスが少ない

CIS太陽電池モジュールはモジュール温度が75℃の場合、一般的な結晶系モジュールと比べ定格比で約5%出力低下を抑えることができる。

太陽電池モジュールは基本温度を25℃と設定しており、モジュール温度が上がるにつれて比例的に出力能力が落ちていきます。真夏の晴天時、屋根上のモジュール温度は約60~80℃に達します。ある研究によれば、モジュール温度が75℃に達した場合、結晶系シリコン太陽電池では約15%のロスが出るとされています。

CIS太陽電池は、結晶系に比べて5%出力低下を抑えることができるので、約10%の低下で押さえることができます。

2.部分的な影の影響が少ない

CIS太陽電池モジュールに影がかかった場合、それにより出力は一時低下するが、全体への影響は少ない。

結晶シリコン系モジュールの場合、セルが直列につながっているので、一つのモジュールに影がかかるとモジュール全体の電気が流れにくくなります。

しかし、CIS太陽電池の場合、その構造上、影のかかったモジュールのみが発電しにくくなるので、他の影のかかっていない部分のモジュールで発電がおこなわれ、安定した発電能力を発揮できます。

3.太陽光に当てると、実際の出力がアップ

CIS太陽電池は、太陽光にあたると初期値に対して出力が上がるという性質が試験の結果で得られています。これはCIS太陽電池特有の光照射効果によるものです。光照射効果とは光にあたっていることで出力が上がっていく現象のことを言います。

ソーラーフロンティアの太陽光発電のコストパフォーマンスの高さ

上記にCIS太陽電池の利点をあげてみましたが、CIS太陽電池にはメリットが豊富にあるように感じます。

上記以外にも、シリコンを使わないため少ない資源で製造が可能で、環境へのペイバックタイム(その製品をつくるのに要した資源に対しそれを返上するのに必要な稼働期間)が短いことなどを挙げることができます。これらのメリットはCIS太陽電池のコストパフォーマンの高さを意味しています。

ソーラーフロンティアの太陽光発電のデメリット

デメリットとしては、発電効率の悪さが挙げられています。シリコン系太陽電池の変換効率が平均16~18%ほどなのに対し、CIS太陽電池は9~14%とされてきました。

しかし、2014年にソーラーフロンティアは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究を通して、CIS系薄膜太陽電池のセル(約0.5cm2)において、エネルギー変換効率20.9%となる世界記録を達成しました。

これは、これまでデメリットと言われてきた発電効率の低さを解消しただけでなく、様々な太陽電池の中でもトップクラスの変換効率を達成したことになります。

また、CIS太陽電池は、シリコン型の太陽電池と比べると値段が安く、上記のメリットを考え合わせると、今後、太陽光発電システムの主流となる可能性を秘めていると言えるでしょう。

太陽光発電の一括見積りで費用が300万円→190万円に!【110万円も安くなりました】


タイナビの一括見積もりサイトの記入ページの「その他ご意見・ご要望をご記載ください」という欄に「提示価格よりさらに安くしてください」と一言加えましょう。
一括見積もりに登録しているサイトは全て厳しい審査を通過している優良業者のですが、意外にギリギリまで値段を下げてくれます。
また、価格相場だけではなく補助金の確認もできるのが一括見積もりの強みです。