後の収入を見越して支出した費用がその収入によって償却でき、±0となった時点で、私たちは「元が取れた」と言います。

太陽光発電システムの設置において初期投資は決して安いものではありません。どちらかと言えば、一般家庭における“買い物”として考えた場合、高額の部類に入るのではないでしょうか。

では、太陽光発電システムは、損をせずにしっかりと「元がとれる」のでしょうか?

結論から言うと、
元はとれるので得です。

太陽光発電システムを設置する動機は2つある

一つは、“二酸化炭素をだす化石燃料からの脱却”という、「地球のために、人類のために」といった道徳的観念です。そしてもう一つは、“太陽光発電システムを設置することによる家計の利益”という、その収入に対する期待です。

「二酸化炭素をだす化石燃料からの脱却」という動機は崇高なものであり、純粋にそのような動機だけをもって太陽光発電システム設置をお考えの方は、少なくともこのページはこれ以上みる必要はありません。

しかし、「太陽光発電システムを設置することによる家計の利益」を少しでも期待している方にとって、「太陽光発電システムはいつか元がとれるのか?」という問題は、非常に大きな関心事項のはずです。

でも心配は無用です。

太陽光発電システムの設置にかかる費用は何年くらいで償却できるのか試算してみる

家族構成や生活スタイル、システムによる発電量と家庭の電力使用量のバランスなどといった様々な要因が絡んできますが、ここでは一般的なケースを仮定して試算を行ってみます。

システム費用償還例

● 家族構成
東京都K区在住 40代夫婦(妻:専業主婦)、未就学児童2人の4人家族

● 生活状況
未就学児童がいることと、専業主婦のため、昼間にたくさん電気を使うご家庭

● 設置前電気代
15,000円/月

● 設置条件
4.41kW 設置する屋根の状況は、南西15度4寸勾配。

● 設置費用
約180万円
※太陽光発電普及拡大センター(J-PEC)による平均値1kWあたり41万円より算出

● K区補助金
約35万円

● 設置費用ーK区補助金
約145万円

● 設置後の電気代
8,500円/月(-6,500円/月)

● 設置後の売電収入
9,500円/月

設置後の電気代と売電収入を見てみてください。電気代のマイナス分と売電収入分で、設置前より月々16,000円も“得”していることになります。年間で考えると、192,000円。

初期費用としてかかった1,450,000÷192,000≒7.5。
およそ8年で償却でき、それ以降は家庭への収入としてみることができるようになるわけです。

補助金が出なかった場合でも、1,800,000÷192,000≒9.3です。

つまり約10年で償却できます。補助金が出るにせよ出ないにせよ償却期間はおおむね10年くらいなのです。
これは結構な話ではないでしょうか?10年後以降の電力料金は0になり、余った電力を売った分は家計への収入になるというのです。平たく言えば10年後以降はまるまる儲けということになります。

太陽光発電は絶対元がとれるのか

ウマイ話があると「ホントカナ?」と考えるのは、品性卑しいようで我ながらイヤになります。

ただ、「ウマイ話には裏がある」と、ほとんどの方がそう考えるのではないでしょうか。初期投資は少々かかるけど、10年したら目に見える売電収入だけでも114,000円もあるのです。それもそれ以降毎年。本当にこんなに“ウマイ話”があると思いますか?

こういう試算はしっかりと中身を見る必要があります。

インターネットや折り込みチラシなどに掲載されている多くの試算ではメンテナンスや故障した場合の修理の費用は入っていません。

例えばパワーコンディショナの寿命は10~15年ほどであり、取り替えにかかる費用は20~40万円程度です。設置して3年おきに1回2万程度の小メンテナンスを実施し、10年目にパワーコンディショナが故障したと考えると初期費用にあと30万程度をプラスして考えておかなければなりません。そうすると償却にかかる期間はもう少し長くなることになります。

ただ、現在太陽光発電に限らず、風力やバイオマスといった再生可能エネルギーを利用しようとする考えは、日本のエネルギー事情を考えると、今後消えることはまずないと考えられます。

その流れの中で現在実施されている制度よりも電力の買い取り価格が高くなり、自治体の援助額が増え、さらに「税金対策が施されるといったような厚待遇な制度が施行されれば、さらに償却期間は短くなります。

あとは、あなたの決断次第です。

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