通常150万円~200万円前後かかる太陽光発電システム設置費用を大幅に抑えたビジネスモデルを引っ提げて、デジタルコンテンツ販売の大手DMM.comが2012年2月15日に太陽光発電業界へ参入してきました。

新サービス「DMMソーラー」

この新サービスは当時太陽光発電業界に衝撃を与えました。

それは、ユーザーが実質8万円(補助金を利用した後の負担金額)で太陽光発電システムを設置できるというものだったからです。この新サービスの開始が発表されてから、わずか4日間で500件を超える問い合わせが入ったという話にも納得がいきます。

しかし残念ながら、2015年現在、一般家庭向けのサービスは終了しています。

ただ、今後同様のサービスが他社からも展開される可能性はありますので、ここではこのサービスがどのようなものであったのかを検証してみたいと思います。

「DMMソーラー」が行ったのは、設置した太陽光発電システムが発電した電力を契約者とDMM社がシェアすることで太陽光発電システムの設置にかかる初期費用を軽減したビジネスモデルです。

発電した電力の分配割合は8(DMM.com)対2(契約者)とし、10年間その配分で電力をシェアし、契約終了後は契約者が全ての電力を使用することができました。太陽電池モジュールの設置枚数、天候等の諸条件にもよりますが、初期投資の8万円も約3年で回収することができ、発電量によっては契約者がDMM.comからインセンティブを受け取れるという夢のようなサービスでした。

契約希望者が申し込む(電話orWEB)と、現地調査と審査が行われ、屋根面積や屋根の材料等の設置審査を通過すれば、約30日~90日で太陽光発電システムが取り付けられます。使用する太陽電池モジュールは“グリッド”を採用し、設置は太陽光の販売・施工を行う“横浜環境デザイン”が行っていました。対応エリアはほぼ全国で、月間の設置数は当初1000件超が予定されていました。

150万円~200万円もかかる太陽光発電システムが、なぜ8万円で設置できるのでしょうか?ここはとても興味深い点です。

DMM.comの説明では、流通ルートのカット、ユーザーと発電した電力をシェア(10年間)することを突き詰めた結果だとしています。

「太陽光発電システムを設置しても発電量が期待できない場合には、審査の段階で断られる」「北海道、青森県、秋田県、山形県、沖縄県、離島では、このサービスを実施しない」「契約時には設置費用8万円のほか、補助金相当額を用意する必要がある。(補助金は後日、契約者のもとへ戻ってくる)」ちなみに補助金の申請は無料でした。

あと、「設置までに売電メーターの購入が必要」といった制約はありますが、それはそうだとしても、やはり驚くべき価格であったことは否定できません。

このサービスがどのようなシステムだったのか、実際の数字を使ってシュミレートしてみます

DMMソーラーを利用して一般家庭標準出力である4kWの太陽光発電システムを設置したとします。

日本でソーラーパネルを設置した場合、地域差はありますが、1kWあたり年間1000kWhほど発電するとされているので、出力4kwのシステムですと4000kWhの発電量が得られます。この4000kWhのうち自宅使用分を除いた余剰電力を売って収入とします。

仮に発電した電力を全く使用せずに売電すると、2015年現在、1kWhあたりの売電価格は33円(諸条件有)ですから、13万2000円の収入となり、これをDMM.com社と8:2の割合で配分しますので、

DMM.com:契約者=105600円:26400円

となります。つまり太陽光発電システムによって発電した電力を全く使わなかった場合は、年間で26400円の収入が得られるという計算になります。

現実には発電した電力を全く使わないということはないでしょう。その場合でも、太陽光発電システムによって作られた電力を家庭で使用しますので、電気代をかなり節約できることになります。
そして10年経てば、設置した太陽光発電システムが発電した電力すべてを自由にできますので、昼間全く電気を使用しなかった場合は毎年13万2000円の収入を得られることになります。

上記のように発電した電力を全く使わない場合で考えると、DMM.com社とシェアした場合でも、年間26400円の収入が見込めるため、初期投資の8万円は約3年で回収できることになります。
本当に夢のようなサービスだったんですね。

しかし、冒頭でもお話しした通り、このサービスは現在一般家庭に向けては行われていません。おそらく家庭用の小さな太陽光発電システムでは限界があったのでしょう。

しかし、同様のサービスではないものの、流通コストをカットした安価での調達力を生かして、法人向けの太陽光発電やメガソーラー建設のサポートを行っているようです。
興味をもたれた場合は、一度DMM.com社のHPをのぞいてみてはいかがでしょうか。

太陽光発電の一括見積りで費用が300万円→190万円に!【110万円も安くなりました】


タイナビの一括見積もりサイトの記入ページの「その他ご意見・ご要望をご記載ください」という欄に「提示価格よりさらに安くしてください」と一言加えましょう。
一括見積もりに登録しているサイトは全て厳しい審査を通過している優良業者のですが、意外にギリギリまで値段を下げてくれます。
また、価格相場だけではなく補助金の確認もできるのが一括見積もりの強みです。